バイデン大統領 予算めぐり「かけひきのゲームはやめるべき」

アメリカで政府予算の執行を当面続けるための「つなぎ予算」が成立し、政府機関の閉鎖がぎりぎりで回避されたことについて、バイデン大統領は記者会見で「かけひきのゲームはやめて仕事を成し遂げるべきだ」と述べ、予算をめぐって対立を続ける野党・共和党を批判しました。

アメリカ議会では今月1日からの新たな会計年度の政府予算案をめぐる協議が野党・共和党内の対立などで難航しましたが、上下両院の超党派によって「つなぎ予算」が可決され、政府機関の閉鎖はぎりぎりで回避されました。

これを受けてバイデン大統領は1日、ホワイトハウスで記者会見し「不要な危機が避けられ、国民に痛みを強いることを防いだ」と述べて歓迎しました。

一方、「かけひきのゲームはやめて仕事を成し遂げるべきだ。瀬戸際政策はうんざりだ」と述べて予算をめぐって対立を続ける共和党を批判しました。

また、今回成立したつなぎ予算にウクライナ支援のための費用が含まれなかったことについてバイデン大統領は「アメリカや同盟国、ウクライナの人々に、われわれの支援は信頼できると保証する」と述べてウクライナ支援については超党派の合意があると強調するとともに議会に対し、ウクライナ支援を含む予算案の承認を急ぐよう求めました。