中国とドイツ「財政金融対話」 経済分野の協力関係強化で一致

中国政府で経済分野を担当する何立峰 副首相はドイツのリントナー財務相とハイレベルの協議を行い、経済分野の協力関係を強化することで一致しました。中国としては投資を呼び込み、回復の勢いが鈍っている経済を下支えしたい意向があるとみられます。

中国の何立峰 副首相とドイツのリントナー財務相は1日、フランクフルトで「ハイレベル財政金融対話」を行いました。

中国国営の新華社通信によりますと、この中で何 副首相は「中国はドイツとともにウィンウィンの協力を深め、両国関係の発展にいっそう力を注ぐことを望む」と述べ、ドイツとの経済的な結び付きを強化する姿勢を示しました。

また、リントナー財務相もこの枠組みでの中国との対話の回数を増やす考えを示しました。

中国側が発表した共同声明では、強力で持続可能な世界経済の成長のため双方が尽力するなどと記されています。

背景には中国の不動産市場の低迷が長期化するなどして景気回復の勢いが鈍っていることがあります。

中国としては、ドイツとの協力関係を強化することで投資を呼び込み、経済を下支えしたい意向があるとみられます。

一方、ドイツはことし7月に中国政策をまとめ、レアアースなどの中国依存の解消を急ぐ方針を打ち出していますが、必要な分野の経済関係は維持する構えです。