今月値上げの食品数は4600品目余 累計で去年を大きく上回る

今月値上げされる食品の数は4600品目余りで、ことし、これまでの累計で3万品目を超え、去年を大きく上回っています。一方、調査会社は今後、年内は品目数の減少が続く見通しだとしています。

国内の主な食品メーカー195社を対象にした帝国データバンクの調査によりますと、今月値上げされる食品は4634品目となっています。

ことし1月からの累計では3万1887品目となり、去年1年間の品目数をすでに大きく上回っています。

今月の値上げでは
▼酒税の改正で第3のビールなどの「酒類・飲料」が最も多く全体のおよそ7割を占めたほか
▼ハムやソーセージなどの「加工食品」や
▼アイスやチョコレートなどの「菓子」の値上げが目立っています。

一方、全体の品目数でみますと、ほぼすべての食品が一斉に値上げされた去年10月のおよそ6割にとどまり、3か月連続で去年の同じ月を下回った形です。

原材料価格の高騰が落ち着きつつあり、一部では食品を値下げする動きも見られはじめていて、年内は品目数の減少が続く見通しだとしています。

ただ、円安傾向の長期化で輸入食材の高止まりが予想されるほか、物流や包装資材などのコストの増加も続くことから、来年以降も断続的に値上げが続く可能性があるとしています。