レスラー14人が車内でプロレス 4年ぶりに熱戦繰り広げる 山形

山形県南部、置賜地方を走る山形鉄道の「フラワー長井線」の車内でプロレスを行う催しが4年ぶりに開かれ、駆けつけたファンが大きな声援を送りました。

この催しは、経営難に直面している山形鉄道を盛り上げようと地元の有志が8年前に始め、新型コロナによる中止を経て1日に4年ぶりに開かれました。

再開を心待ちにしていたファンが県内外から駆けつける中、東北を中心に活動するレスラー14人が赤湯駅から荒砥駅までのおよそ2時間、熱戦を繰り広げました。

レスラーたちは車内で激しく動き回り、つり革につかまって相手に激しいキックをしたり、列車が駅に停車するとホームに飛び出して相手の首につかみかかったりしていました。

車内を埋め尽くした観客およそ80人は、目の前で繰り広げられる迫力ある試合に身を乗り出して歓声をあげ、大きな拍手を送っていました。

初回から参加しているという東京の40代男性は「迫力のある技を見ることができてよかった。この催しがきっかけで山形の魅力を知り、フラワー長井線近くの温泉やラーメン屋にも行くようになった。来年もまた参加したい」と話していました。