ゴルフ 日本女子オープン 原英莉花が優勝 3年ぶり2回目

女子ゴルファー日本一を決める『日本女子オープン』は1日、福井県で最終ラウンドが行われ、単独首位で出た原英莉花選手が通算15アンダーまでスコアを伸ばして2位に3打差をつけ、3年ぶり2回目の優勝を果たしました。

『日本女子オープン』は国内メジャー大会の1つで、ことしは福井県あわら市の日本海に面した『芦原ゴルフクラブ 海コース』で40年ぶりに開催され1日、最終ラウンドが行われました。

通算11アンダーの単独首位でスタートした原選手は前半の5番・パー5でツーオンに成功すると、長い距離のパットも落ち着いて決めてイーグルを奪い7番・パー3でもバーディーを取るなど、前半で3つスコアを伸ばしました。

後半はピンチもあったものの、今大会を通して好調なパットでパーセーブを続け、15番・パー5でもバーディーを奪って突き放しました。

原選手は最終ラウンドをイーグル1つ、バーディー3つ、ボギー1つと、4つスコアを伸ばして通算15アンダーとし、この大会3年ぶりの優勝、2回目の女子ゴルファー日本一のタイトルを手にしました。

3打差の2位は原選手と最終組でまわった菊地絵理香選手でバーディー2つ、ボギーなしと安定感のある内容でまとめましたが及びませんでした。

通算8アンダーの3位にはこの日、5つスコアを伸ばした木村彩子選手と青木瀬令奈選手が入りました。

また、アマチュアで最も成績が良い『ローアマチュア』は17歳の高校3年生、中村心選手で、3戦連続の優勝をねらった岩井明愛選手などとともに通算4アンダーで14位でした。

原英莉花「良いプレーができた」

3年ぶり2回目の優勝を果たした原英莉花選手は「うれしい気持ちでいっぱい。自分を信じて18ホールをまわりきるだけだと思っていた。とても強い菊地選手と戦い、自分も良いプレーができた」と笑顔で話しました。

ことし5月にけがによる腰の手術をしたことを問われると「どん底を経験したことで日々の練習が変わり、何事も前向きに捉えられるようになった。寝ているよりも予選落ちでも戦っている方がいいんじゃないかと思って、前向きにプレーしてきたことがここにつながった」と誇らしげに振り返りました。

時折、天候が荒れる厳しい大会を優勝で終え「初日からすさまじい天気の中で1打1打を大切にプレーできた。今後も自分を信じて技術を磨き目の前のコースと戦っていきたい」と話していました。

菊地絵理香「攻め切れないところがあった」

3打及ばず、2位となった菊地絵理香選手は「本当に疲れたが、4日間すごく充実していた。自分のゴルフはできたが、原選手が隙のない良いゴルフをしていたので、これはしかたがない」と優勝した原選手をたたえました。

そのうえで「淡々とやらないといけないと思っていた。厳しいパットも何個かあったが最後までやり通すことができたのは評価できる。ただ優勝が15アンダーと伸ばし合いの展開になったのに攻め切れないところがあった。もう少しアグレッシブにいかなければいけない部分が今後の課題だと思う」と話していました。