北陸新幹線「W7系」が金沢-敦賀間で試験走行 地元が歓迎 石川

2024年3月の開業に向けた北陸新幹線の金沢-敦賀間の試験走行は、営業用の車両「W7系」の走行が始まってから初めての日曜日を迎え、新たに停車することになる石川県内の各駅では地元の人たちがホームで歓迎しました。

2024年3月16日に開業する北陸新幹線の金沢駅から敦賀駅の区間では、9月から試験走行が始まり、9月26日からは営業用の車両「W7系」が走行しています。

「W7系」の走行が始まってから初めての日曜日となり、10月1日は石川県内の各駅で歓迎の催しが行われ、このうち小松駅には自治体やJRの関係者のほか一般公募の市民などおよそ500人が集まりました。

午前10時半に「W7系」が到着すると、集まった人たちは「ウエルカムコマツ」と英語で描かれた旗を大きく振って歓迎し、車両をバックに写真を撮るなどして楽しんでいました。

駅のホームで行われたセレモニーでは、小松市の宮橋市長が「開業する3月16日に向けて、市民とともに一層盛り上げていきたい」とあいさつし、運転士と一緒に記念撮影などをしたあと、「W7系」が次の駅に向けて出発していきました。

駅を訪れていた男の子は「新幹線を見たことがなかったのでうれしかったです」と話していました。

「W7系」は1日、福井県の敦賀駅まで走行し、福井県の各駅でも歓迎のセレモニーが行われます。

福井駅では観光交流センターが完成

JR福井駅の東口では観光交流センターが完成し、1日にオープニングセレモニーが開かれ、福井市の東村市長があいさつしたあと、関係者とともにテープカットをして施設の完成を祝いました。

観光交流センターは2階建てで、
▽1階にはイベントができる広場があり、2024年3月には新幹線の開業に合わせ、観光案内所が入る予定です。

また、
▽2階にはカフェやワーキングスペースが設けられたほか
▽屋上広場には大小9つの恐竜のモニュメントが設置され、台座にあるQRコードをスマホなどで読み取ると、AR=拡張現実の技術が駆使された、動き回る恐竜の映像を楽しむことができるということです。