大谷翔平 右ひじ手術後 初の球場入り チーム内MVP受賞に歓声

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が30日、右ひじの手術後、初めて球場に姿を見せました。チーム内のシーズンMVP=最優秀選手賞に3年連続で選ばれ、受賞セレモニーに参加してファンの声援に応えました。

9月19日に右ひじのじん帯を修復する手術を受けた大谷選手は30日、およそ2週間ぶりに本拠地のエンジェルスタジアムに姿を見せました。

この日は、チームの選手間投票で選ばれるシーズンMVPが発表され、大谷選手が3年連続で受賞しました。大谷選手は受賞のセレモニーに参加するため試合のおよそ1時間20分前に球場入りし、その際には右腕にギプスのようなものを着けている様子が見られました。

そして、アスレティックスとの試合前に行われたセレモニーに大谷選手が赤いトレーニングウエア姿で登場すると球場は割れんばかりの歓声と拍手に包まれ、大谷選手は笑顔で記念のトロフィーを受け取りました。

セレモニーではハイタッチなどをすべて左手で行い、記念撮影のあとは左手をあげて歓声に応えながらベンチに下がっていきました。

11月に発表されるアメリカンリーグのシーズンMVP=最優秀選手は大谷選手のおととし(2021年)以来、2年ぶりの受賞が確実視されていますが、まずはチームで3年連続となるMVPに輝きました。

打者大谷 11項目でチームトップ

今シーズンここまで投打の13項目でチーム内トップの数字をマークしています。まず、バッターとしてチームトップの成績をマークしている11項目です。

打率3割4厘
ホームラン44本
打点95
安打151
敬遠を含むフォアボール91
スリーベースヒット8本
盗塁20
得点102
出塁率4割1分2厘
長打率6割5分4厘
出塁率と長打率を足した「OPS」1.066
(30日の試合前までの成績)

ツーベースヒットの本数こそ26本でチーム3位だったものの、それ以外は大谷選手の独壇場で、出場試合数も135でチームトップでした。一方、出場機会の多さにともなって三振143と盗塁失敗6もチーム最多でした。

また、ホームランをはじめ、出塁率、長打率、OPSはアメリカンリーグ全体でもトップに立っています。

投手大谷 勝利数と完封 チームトップ

ピッチャーでは去年は7項目でチームトップでしたが、ことしは右ひじのけがの影響で23試合の登板にとどまった影響で10勝と、チームで唯一となる完封1の2項目にとどまりました。

投球回数は132イニングで規定投球回数の162に届かず、防御率3.14や被打率1割8分4厘は対象外でした。

そのため今シーズンのチームの最優秀投手賞は、ここまでいずれもチーム最多の63試合に登板して31セーブをあげている抑えのエステベス投手が初めて受賞し、大谷選手の3年連続での投打のダブル受賞はなりませんでした。