養殖かきの水揚げ始まる 生産量日本一の広島で

広島県が日本一の生産量を誇る養殖かきの今シーズンの水揚げが1日から始まりました。

養殖のかきは広島県が全国の生産量のおよそ6割を占めていて、1日、水揚げが解禁されました。

県内でもトップクラスの生産量がある江田島市の生産者は午前5時ごろに港を出て、空がオレンジ色に色づき始めるころ「かきいかだ」を設置してある沖合に到着しました。

そして船に備え付けられているクレーンを使って、かきがいくつも連なったおよそ10メートルのワイヤーを一気に引き上げました。

1日は40本のワイヤーを引き上げて港に戻り、水揚げしたかきをベルトコンベヤーで作業場まで運ぶと、「打ち子」と呼ばれる人たちが身を傷つけないよう一つ一つ殻から取り外して、むき身にしていました。

ことしは暑さが長引いて海水温が高いため、かきの生育が心配されましたが、例年通りの大きな身に仕上がっているということです。

生産者の門林一人さんは「広島は川が豊富なので甘みのあるかきになっていると思います。定番のかきフライやバター焼きがおいしいと思います」と話していました。