羽田空港隣接の場所に高度医療を提供する施設 開業を前に公開

東京 羽田空港に隣接する場所に愛知県の医科大学が、最先端のがん診療や再生医療など国内では公的保険の適用となっていない高度な医療を中心に提供する医療施設を開業することとなり、30日、施設が関係者に公開されました。

この施設は、羽田空港に隣接する複合施設内に新たに設けられた「藤田医科大学東京先端医療研究センター」で、10月の開業を前に9月30日、関係者に公開されました。

この施設では、診療部門として、整形外科や産科などの6つの診療科があるクリニックが設けられていて
▽軟骨などの再生医療や
▽がんの全遺伝子検査などのゲノム治療
それに
▽最新の不妊治療など、まだ国内では公的保険の適用となっていない高度な医療を自由診療の枠組みで提供するということです。

また、今後、iPS細胞を使った再生医療など新たな医療が臨床の段階に入れば積極的に提供していくほか、国産の手術支援ロボットによる遠隔手術の研究などを行う設備も導入されているということです。

センターによりますと、空港に近い立地から海外の富裕層の受診も見込んでいるということで、診療部門の責任者をつとめる榛村重人 副センター長は「海外では標準的に行われている治療や、安全性が担保されている再生医療など、日本では保険適用されていない治療をいち早く届けたい」と話していました。