フジテレビ社長 ジャニーズ事務所に社名変更検討を申し入れ

ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて、フジテレビの港浩一社長は29日の記者会見で、ジャニーズ事務所に対し、被害者の救済や再発防止への取り組みに加え、社名の変更を検討するよう申し入れを行ったことを明らかにしました。

フジテレビの港浩一社長は、29日に開かれた定例の記者会見で「性加害が決して許されないのは当然のことだ」と述べたうえで、ジャニーズ事務所に対し申し入れを行ったことを明らかにしました。

この中では事務所に対して
▽被害者の救済と再発防止に取り組むことに加え
▽社名の変更を検討すること、それに
▽被害者救済を担当する会社と所属タレントのマネージメントを行う会社との分離を検討することを求めたということです。

所属するタレントの今後の番組などへの起用について港社長は「被害者への対応が着実に実施されていることを確認しながら、適切に判断する」と述べました。

一方、外部の専門家による特別チームの調査報告書で今回の問題の背景のひとつに“メディアの沈黙”が指摘されたことに関連し、当時の報道担当者に聞き取りを行っているとしたうえで、港社長は会見で「いまになってかえりみればこの問題に対する当時の会社の認識は不足していたと反省している」と述べました。