2歳の孫 車に放置し死亡 祖母に罰金50万円の略式命令 岡山

岡山県津山市で、勤務先の駐車場に止めた車に2歳の孫をおよそ9時間半、放置し、熱中症で死亡させたとして逮捕された53歳の祖母について、検察は重過失致死の罪で略式起訴しました。
これを受けて、裁判所は罰金50万円の略式命令を出しました。

津山市に住む53歳の看護助手の祖母は勤務先の市内の病院で駐車場に止めた車から降りる際、2歳の孫を保育所に預けたと思い込んで降ろすのを忘れ、およそ9時間半にわたって車内に放置して熱中症で死亡させたとして過失致死の疑いで逮捕されました。

この事件で、検察は29日、日ざしを遮るものがなく車内が高温になることを予想できたのに確認を怠っていて注意義務の違反が著しいとして、より刑の重い重過失致死の罪で略式起訴し、これを受けて、裁判所は罰金50万円の略式命令を出しました。

警察の調べに対し、祖母は「仕事のことなど考え事をしていて孫を保育施設に送ることを忘れてしまった。仕事を終えて車に戻るまで気付かなかった」などと供述していました。