インフルエンザ感染広がる “ワクチン積極的な接種推奨” 学会

インフルエンザの感染が例年にはない早い時期に広がっていることから、日本感染症学会は、インフルエンザワクチンの積極的な接種を推奨するとする文書を公開しました。

日本感染症学会は、インフルエンザワクチンなどの接種についての考え方を示した文書をウェブサイトで公開しました。

この中では、インフルエンザワクチンの「積極的な接種を強く推奨」するとしたうえで、2020年以降、インフルエンザの大きな流行がなかったことから子どもや高齢者を中心に抗体の量が減って感染しやすい状態の人が増えている可能性があると指摘しました。

そして、ことしは
▽例年の流行しやすい時期に限らず流行し、
▽規模も大きくなる可能性があることや、
▽新型コロナとの同時流行が懸念されることから、インフルエンザワクチンの接種を推奨するとしています。

また、ワクチンの供給量は例年以上となる見込みのため、子どもや高齢者、それに基礎疾患がある人など重症化のリスクが高い人だけでなく、リスクが低い人も含めてより積極的に接種の推進が可能だとしました。

一方、高齢者や基礎疾患がある人などについてはインフルエンザにかかった後の肺炎の予防も重要だとしてインフルエンザのワクチンだけでなく、肺炎の原因となる肺炎球菌のワクチンの接種も推奨するとしたほか、新型コロナウイルスのワクチンの接種も推奨するとしました。