メンテナンスで“緊急地震速報発表 最大15秒遅延” 来月4~5日

東北から関東の沖合に整備された地震や津波の観測システムで10月4日と5日の日中にメンテナンスが行われ、気象庁によりますと福島県から千葉県の沖合で地震が発生した場合、「緊急地震速報」の発表が最大で15秒程度遅くなるということです。

防災科学技術研究所は、東北から関東の沖合にある「日本海溝」沿いに地震計と水圧計が一体となった「Sーnet」と呼ばれる「地震津波観測網」を海底に整備していて、気象庁は観測されたデータを「緊急地震速報」の発表に活用しています。

気象庁によりますと、茨城・福島県沖と房総沖の合わせて48地点で海底ケーブルのメンテナンスが行われ、このうち茨城・福島県沖では4日、房総沖では5日のいずれも午前9時から午後5時半の間に、周辺で地震が発生した場合に「緊急地震速報」の発表がふだんと比べ最大で15秒程度遅くなるということです。

地震のあと速やかに発表される津波警報に影響はないものの、メンテナンス期間中は津波の観測データが使えないため、津波警報の切り替えや、沖合で観測された津波の情報の発表が遅れる可能性があるということです。

気象庁は「緊急地震速報が出てから揺れ始めるまでの時間が短くなることがありえるので、改めて地震への備えを進めてほしい」と話しています。