障害のあるなしを超えた魅力的なファッションを 作品が披露

障害がある人が着やすいようにデザインされた衣服を発展させ、障害のあるなしを超えた魅力的なファッションとして楽しむファッションショーが東京で開かれました。

このファッションショーは、誰もがおしゃれを楽しめる社会を目指す団体「日本障がい者ファッション協会」が開催しました。

ファッションショーでは車いすに乗ったモデルなどがランウェイに登場し、ファスナーなどを効果的に使って
▽袖や股下などの部分ごとに分割することでどの順番でも着られるようにした服や
▽布を重ねていくことで着やすさを保ちながら自由にデザインを作っていくワンピースのドレス
など、9つの作品が披露されました。

これらの衣服は、障害で体を自由に動かすことが難しい人たちの「おしゃれで、着脱しやすい衣服が欲しい」といった要望を反映しながら、魅力的なシルエットを表現したり機能性を高めたりしたもので、企画した団体は、障害者側の発想からデザインを問い直すことで、誰もが楽しめる新たなファッションを切り開きたいとしています。

モデルを務めた木下春菜さんは「障害があっても着たい服は自分らしく着るという思いが形にできてうれしい」と話していました。

日本障がい者ファッション協会の平林景代表理事は「障害のある人が感じている課題を解決するなかで、格好のいいデザインが生まれると思っている。新たなデザインを誰もが手に取れる時代を目指したい」と話していました。