“医療費負担割合の誤表示 全国で5700件近く確認” 厚生労働省

患者が窓口で支払う医療費の自己負担の割合について、医療機関用のシステムに誤って表示されるトラブルが、全国で5700件近く確認されたことが厚生労働省の調査でわかりました。

マイナンバーカードと健康保険証の一体化にあわせて整備が進められている医療機関用のシステムに、医療費の自己負担割合などが誤って表示されるトラブルが相次いだことから、厚生労働省は、健康保険を運営するすべての「保険者」を対象に調査を行いました。

その結果、こうしたトラブルが全国で5695件確認されたということで、29日開かれた社会保障審議会・医療保険部会に報告されました。

それによりますと、データの入力作業のミスなどが原因のケースが4000件余りで、残りはシステムに問題があったということです。

データはすでに修正されているということで、窓口で本来より多く医療費を支払っていた場合も、すでに正しい負担割合で精算されているということです。

厚生労働省は、再発防止に向けて入力作業のマニュアルを分かりやすくしたり、負担割合が正しく表示されているか定期的に確認できる仕組みを導入したりする方針です。