韓国 ユン大統領 在日韓国人の被爆者らを昼食会に招く

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は広島から訪れている在日韓国人の被爆者らを昼食会に招きました。招待するまで時間がかかったことを謝罪するとともに今回の訪問が癒やしにつながることに期待を示しました。

広島に住む在日韓国人の被爆者などおよそ40人は28日から韓国政府の招きでソウルを訪れています。

ユン・ソンニョル大統領は29日、キム・ゴニ(金建希)夫人とともに一行を招いて昼食会を開きました。

冒頭、ユン大統領は被爆者を招待するまで時間がかかり申し訳ないと述べた上で「韓国政府は同胞の皆さんの痛みに背を向けるようなことは二度としません。今回の訪問がこれまで皆さんが経験した悲しみを少しでも癒やすものになることを願います」と述べました。

これに対して訪問団を代表して韓国原爆被害者対策特別委員会のクォン・ジュノ(権俊五)委員長はことし5月にユン大統領が広島市の平和公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪問したことに感謝の意を伝えました。

その上で「われわれ被爆者の願いは核兵器のない世界です。広島に戻ってからも韓国政府の非核化に向けた努力を応援します」と述べました。

昼食会には韓国に住む被爆者などおよそ40人も出席し、交流を深めました。