東京航空交通管制部で管制システムに障害 一時飛行制限も

29日午前、埼玉県所沢市にある東京航空交通管制部で管制システムに障害が起き、一時、東日本など広範囲の空域で飛行が制限されました。
システム障害は正午過ぎに復旧しましたが、各地の空港を出発する便に遅れが出ています。

29日午前11時40分ごろ、埼玉県所沢市にある東京航空交通管制部で管制システムに障害が起き、一時、北海道から中国地方までの大部分の空域で飛行が制限されました。

システム障害は午後0時20分ごろに復旧しましたが、国土交通省によりますと、各地の空港を出発する便に影響が出て、午後5時の時点で、50便が30分以上遅れ、最大では1時間18分の遅れが出たということです。

現在、各地の遅れは解消されつつあるということです。

今回、「TEPS」と呼ばれる管制のメインシステムで、飛行中の機体の位置情報を除く便名や行き先、高度や速度などが表示されなくなったということです。

国土交通省がシステム障害が起きた原因を調べています。

乗客「安心して使えない」

羽田空港では、取材した午後2時半の時点でも、発着する一部の便に遅れが出ていて、北九州空港に向かう便の出発を待っていた千葉県の37歳の会社員の男性は、「あすの予定に合わせて早めに出発していたのでよかったですが、時間どおりに飛んでほしいし、トラブルは防いでほしい」と話していました。

勤務先に戻る途中だという福岡県の48歳の会社員の男性は、「予定が狂ってしまい困ります。飛行機も安心して使えないなと思いました」と話していました。