アメリカ ウクライナ軍パイロットへのF16戦闘機の訓練を開始

アメリカ国防総省はヨーロッパの一部の国に続いて、アメリカでもウクライナ軍のパイロットなどへのF16戦闘機の訓練が始まったことを明らかにしました。

ウクライナ軍のパイロットなどへのF16戦闘機の訓練は、デンマークなどヨーロッパの一部の国で始まっています。

アメリカ国防総省のシン副報道官は28日、記者会見で、「ウクライナのパイロット数人に対する英語の研修が始まった」と述べ、アメリカでも、F16戦闘機を操縦するうえで必要な専門用語を身につけるための英語研修が始まったことを明らかにしました。

バイデン政権は10月には西部アリゾナ州の基地で飛行訓練を開始する計画で、できるだけ早くF16戦闘機を投入できるようにすることで、ウクライナ軍の反転攻勢を後押ししたい考えです。

ただ、アメリカの連邦議会では、政府の予算案をめぐる協議が難航していて、30日中に「つなぎ予算」が成立しなければ、政府機関の一部が閉鎖される懸念が高まっています。

仮に政府機関が閉鎖となっても、軍人は無給で働くことになっていますが、ウクライナ軍のパイロットへの訓練には民間人も関わっており、給与の支払いが滞れば影響がでることも懸念されています。