東京23区 9月の消費者物価指数 去年同月より2.5%上昇

東京23区の9月の消費者物価指数は、速報値で、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より2.5%上昇しました。上昇率は電気代などの下落を受けて8月から0.3ポイント下がり、3か月連続で鈍化しました。

総務省によりますと、東京23区の生鮮食品を除いた消費者物価指数は、9月中旬時点の速報値で、2020年の平均を100として105.2となり、去年9月の102.7から2.5%の上昇となりました。

上昇率は8月の2.8%から0.3ポイント下がり、3か月連続で鈍化しました。

これは「電気代」がマイナス25.7%となり、政府の負担軽減策などで、下落幅が比較可能な1971年1月以降最も大きくなったことが主な要因です。

一方、「生鮮食品を除く食料」は去年の同じ月より8.5%上昇しました。

上昇率は8月より0.4ポイント縮小しましたが、高い水準が続いています。

品目別にみると、食料品では、
▽「プリン」が41%
▽「調理カレー」が26.5%
▽「乾燥スープ」が22.4%
▽「牛乳」が21.4%、上がっています。

このほか、食料品以外では、
▽「キャットフード」が38.6%
▽「宿泊料」が18%
▽「トイレットペーパー」が15.7%、上昇しています。

総務省は、政府の電気代と都市ガス代の負担軽減策で、生鮮食品を除いた指数はおよそ1ポイント押し下げられ、これがなければ上昇率は3.5%程度になったと試算しています。

東京23区の指数は全国に先立って公表されるため、先行指標として注目されています。

9月の全国の指数は10月20日に公表されます。