トヨタ 新型車のシート ペットボトルのリサイクル素材活用へ

ペットボトルの再利用に向けた新たな動きです。トヨタ自動車は素材メーカーなど8社と連携して、来年発売する一部の新型車のシートに、使用済みのペットボトルをリサイクルした素材を活用することになりました。

トヨタによりますと、来年、国内外で発売する四輪駆動車の新型車では、一部のグレードのシートの表面部分に使用済みのペットボトルをリサイクルした素材を使うということです。

愛知県のリサイクル業者や滋賀県の素材メーカーなど8社と連携した取り組みで、トヨタ本社で回収した使用済みのペットボトルを細かく粉砕して糸に加工していきます。

そして、この糸をシートの表面部分を製造する際に使うことにしていて、車1台当たり21本分のペットボトルを再利用するということです。

これまでの石油から作られる樹脂の糸を使った場合と比べて、シート表面の製造過程で出る二酸化炭素を10%削減できる見込みだとしています。

トヨタ自動車モビリティ材料技術部の大下直紀 主幹は「2050年のカーボンニュートラルに向けてリサイクル材の活用を広げたいと考えており、いろいろな車種に展開していきたい」と話しています。