警察庁のサイバーパトロールにAI活用した新システム導入

インターネットやSNSに無数に存在する情報や書き込みのうち、犯罪につながるリスクが高いものをAIが自動的に抽出する新たなシステムが、29日から警察庁のサイバーパトロールに導入されます。警察庁はAIを活用したシステムによって有害情報の発見を早め、犯罪の抑止につなげたいとしています。

警察庁が民間のIT事業者に委託して行っているサイバーパトロールは、これまで銃や爆発物に関するものなど、犯罪につながる危険があるキーワードを検索するなどして、インターネットやSNS上の情報や書き込みを探していました。

29日から導入される新たなシステムでは、単語だけでなく、前後の文脈をAIが分析し、無数に存在する情報や書き込みの中から、犯罪につながるリスクがより高いものを自動的に抽出します。

インターネット上に掲載された情報をもとに銃や爆発物を製造し、事件を起こすケースや、闇バイトで集められた実行犯による強盗や詐欺などが相次いでいて、治安上の脅威となっています。

警察庁はAIを導入したシステムを活用して、サイバーパトロールを効率化し、有害情報の発見を早めることで、犯罪の抑止につなげていきたいとしています。