大雨で被災 国宝「白水阿弥陀堂」一般拝観再開へ 福島 いわき

今月8日の記録的な大雨で浸水した福島県いわき市にある国宝の「白水阿弥陀堂」は、境内の泥のかき出しが進んだことなどから、来月1日に一般の拝観を再開することになりました。

いわき市内郷白水町にある願成寺の「白水阿弥陀堂」は平安時代末期に建てられて、現存する県内唯一の国宝指定の建造物ですが、今月8日の記録的な大雨で、近くを流れる川があふれて境内全体が水につかり、今月25日には文化庁の職員が被害の調査を行っていました。

国や「白水阿弥陀堂」を管理する願成寺などによりますと、お堂の建物が壊れる被害は確認されなかったことや、境内の泥のかき出しやお堂の内部の清掃が進み、参拝できる状況になったことなどから、来月1日から一般の拝観の再開を決めたということです。

拝観時間は通常どおりの午前8時半から午後4時までで、願成寺は「地域の復興のシンボルとして、市内で被災された方々を勇気づけたいという思いから復旧作業を進め、再開の運びとなりました」とコメントしています。