社会

チフス菌感染は実験室内か 国立感染症研究所が調査結果を発表

8月、国立感染症研究所の研究者がチフス菌に感染した問題について、研究所は29日に、感染は実験室で起きたとみられると発表しました。研究所は、実験室での病原体の扱いについて、緊急の点検を行うなどして再発防止に努めるとしています。

国立感染症研究所は、チフス菌の検査などの業務にあたっていた研究者が、8月にチフス菌に感染し、腸チフスを発症した問題について、29日に感染の経路などを調査した結果を発表しました。

それによりますと、研究者から検出されたチフス菌と、研究所で取り扱っていたチフス菌の遺伝子を比較した結果などから、感染は実験室内で起きたとみられるとしています。

感染した原因は特定できなかったとしていますが、
▽感染を防ぐための防護服の脱着や除染についてのマニュアルが作成されていなかったことや、
▽病原体を取り扱う区域と、それ以外の区域が明確に分けられていなかったことなどが、
感染につながったと考えられるとしています。

チフス菌などを扱うレベルの実験室は、研究所自身や外部による監査の対象となっていないということで、研究所は、実験室での病原体の扱い方について緊急の点検を行うとともに、実験室の使用マニュアルを作成するなどして、再発防止を図ることにしています。

国立感染症研究所の脇田隆字所長は「感染研の近隣住民をはじめ、国民からの信頼を損ないかねない極めて重大な事故である。病原体等を取り扱うすべての職員が、再発防止策の迅速な実施に最大限努力する」とコメントしています。

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