海外投資家の日本株売買の額 3週連続で売り越し

先週、海外の投資家が日本の株式を売った額は買った額を9100億円余り上回り、3週連続で売り越しとなりました。アメリカの金融引き締めが長期化するという見方が広がったことなどが背景にあるとみられます。

東京証券取引所は株式などの売買状況をまとめていて、先週分について28日、公表しました。

それによりますと、今月19日から22日までに東京と名古屋の証券取引所で海外の投資家が株式を売った額は買った額を9131億円上回りました。

海外の投資家が日本の株式を売り越すのは3週連続で、東証によりますと、売り越しの金額はことし3月の第2週以来の大きさだということです。

アメリカのFRB=連邦準備制度理事会の会合を受けて、金融引き締めが長期化するという見方が広がり景気の先行きへの不透明感から海外投資家の間で日本株を売る動きにつながったとみられます。

先週の日経平均株価は4営業日連続で値下がりし、この間の下落幅は1100円を超えました。

市場関係者は「日経平均株価は先々週は大きく値上がりしていたため先週はいったん利益を確定させようと株式を売る動きも出た。アメリカの金融引き締めが長引くのではないかという警戒感から、投資家の間でリスクを避けようという姿勢が強まった」と話しています。