「2024年問題」対応へ 新幹線で大量輸送の実証実験 JR東日本

物流業界で人手不足が懸念される、いわゆる「2024年問題」などに対応しようと、JR東日本は、北陸新幹線を使って長野県の農産物などを大量に素早く輸送する実証実験を行いました。

この実証実験は、トラックドライバーの人手不足が深刻化する、いわゆる「2024年問題」などに対応するのがねらいで、JR東日本は大量に素早く輸送できる新幹線による、新たな物流体制の構築を目指しています。

北陸新幹線で行われた今回の実証実験について

28日は午前7時半ごろ、長野市赤沼にある新幹線の車両センターに、シャインマスカットなどの農産物や精密機械などおよそ700箱が運び込まれ、停車している北陸新幹線の車両に積み込まれました。

今回の実証実験では、乗客を乗せない新幹線が使われていて、乗客がいる場合と比べてどこまで効率的に輸送できるかや、荷さばきのオペレーションを確認していました。

JR東日本は、来年度以降の事業化を目指したいとしています。

JR東日本マーケティング本部の堤口貴子マネージャーは「客と荷物を同時に運ぶこれまでのサービスでは、運べる荷物が少なく、運送会社から大量輸送の要望が出ていた。この仕組みを構築し、物流の維持に貢献したい」と話していました。