【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(28日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる28日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

英国防相がゼレンスキー大統領と会談

ウクライナ大統領府は、イギリスのシャップス国防相がウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談したと28日、発表しました。

シャップス国防相はイギリスで4年余りにわたって国防相を務めたウォレス氏の後任として、就任以来、初めてウクライナを訪れました。

シャップス国防相はゼレンスキー大統領に対し、「ウクライナはイギリスの関心の最前線にある」と述べ、支援を継続する考えを示しました。

これに対してゼレンスキー大統領は、射程の長いミサイルの供与など、これまでのイギリスの協力に謝意を示しました。

このところ、ロシアが一方的に併合した南部クリミアへの攻撃を強めるウクライナ軍は、イギリスが供与した巡航ミサイル「ストームシャドー」も使いながら、クリミアの軍事施設などへの攻撃を続けていて、ゼレンスキー大統領はこうした兵器が確実に戦果につながっていると強調したとみられます。

また、双方は、冬を前にロシア側によるインフラ施設などへの攻撃が強まることを念頭に、防空システムの強化など、今後の軍事支援についても協議したということです。

一方、AFP通信によりますと、フランスの国防相もキーウを訪れているということです。

ロシア黒海艦隊司令官 映像公開 健在強調し影響抑えるねらいか

ウクライナ軍は南部クリミアの軍港都市セバストポリにあるロシア海軍の黒海艦隊の司令部に対する今月22日の攻撃で、黒海艦隊を率いるソコロフ司令官を含む34人が死亡したと主張しています。

これに対してロシア国営テレビなどは27日、ソコロフ氏のインタビューだとする新たな映像を公開しました。

インタビューでソコロフ氏だとされる人物は「黒海艦隊は自信をもって任務を遂行している」と述べていて、司令官の健在をアピールするものとなっています。

一方、ウクライナのメディアは、インタビューがいつ撮影されたのかなどが不明で疑問が残るなどと伝えています。

また、ウクライナ軍は26日、SNSで、「死者の中には司令官も含まれていた」と主張していましたが、27日に公開されたソコロフ氏の映像についてはコメントをしていません。

ロシア側は連日、ソコロフ氏が健在だと強調する動画を公開していて、ウクライナ軍の攻撃でクリミアの司令部や艦艇が打撃を受けているとみられる中、影響を最小限にとどめたい思惑もあるとみられます。