工藤会トップの2審 総裁“襲撃指示していない”事件関与を否定

北九州市の特定危険指定暴力団「工藤会」が市民を襲撃した4つの事件の2審の裁判で被告人質問が行われ、殺人などの罪に問われ1審で死刑判決を受けている組織トップは「襲撃を指示したことはありません」などとすべての事件への関与を改めて否定しました。

特定危険指定暴力団「工藤会」は平成10年から26年にかけて北九州市などで漁協の元組合長を射殺したほか看護師や歯科医師など3人を拳銃や刃物で襲うなど4つの事件を起こし、1審の福岡地方裁判所はおととし、いずれも殺人などの罪に問われた
▽組織のトップ、総裁の野村悟被告(76)に死刑判決を、
▽ナンバー2の会長の田上不美夫被告(67)に無期懲役を言い渡しています。

今月福岡高等裁判所で始まった2審の裁判では、27日被告人質問が行われ、野村被告は弁護士から「襲撃を指示したことがあるか」と問われたのに対し「ありません」と述べ、4つの事件への関与を改めて否定しました。

また「総裁」の立場について、すべての権限をすでに譲っていて自身が指示を出す組織ではなかったと強調しました。

一方、1審で死刑判決を言い渡された直後に裁判長に向かって「生涯、後悔する」などと発言したことについて「市民の皆さんに心配をかけ申し訳ありませんという気持ちでいっぱいです。公正な判断をお願いしていたのに、推認、推認だった。そんな裁判がありますかと、そういう思いだった」と述べ、謝罪しました。

また、27日は田上被告への被告人質問も行われ、2審になって2つの事件への関与を認めた理由について「被害者や私の指示で長い懲役になった者と向き合うべきだと考え、本当のことを言おうと思った。自分の判断で総裁を巻き込むことになり、本当に申し訳ない」と述べました。