都内半数ほどの自治体 学校プールの統廃合を実施や検討

公立の小中学校で老朽化したプールの維持・管理が課題となる中、東京都内の半数ほどの自治体でもプールの統廃合を実施したり検討したりしていることがわかりました。

都が今月行った調査によりますと、都内の区市町村の小中学校のほぼすべてにプールが整備されていて、62自治体のうち半数ほどにあたる30自治体で、老朽化に伴って維持・管理が難しくなるなどして統廃合の実施や検討が進んでいるということです。

具体的には
▽11自治体では、一部の学校ですでに統廃合が実施されていて
▽19自治体でも、統廃合の検討が進んでいます。

このうち葛飾区によりますと、今年度は小学校21校と中学校1校で学校の屋外プールの利用を停止し、民間の屋内プールを利用しているということです。

暑さが厳しい日は熱中症への懸念があり、屋内プールへの改築には多額の費用がかかることから、今後も、民間を利用する学校を増やしていく方針です。

都によりますと、学校プールの新築や改築には国から自治体に3分の1の補助があり、27日の都議会で都の担当者は「補助率の引き上げを国に要望している」と回答していました。