「寒暖差疲労」に注意 あす東京などで季節外れの暑さ予想

28日は東京などで季節外れの暑さが予想されていて専門の医師は気温差が大きくなることによる「寒暖差疲労」と呼ばれる体調不良に注意するよう呼びかけています。

「寒暖差疲労」は、体温を調整する自律神経が気温の差が大きくなることで過剰に働き、疲労がたまるものです。

東京 世田谷区で「寒暖差疲労」の外来を設置しているクリニックにはここ数日「寒暖差疲労」の患者が訪れていて、だるさや手足の冷え、胃腸の状態の不調などを訴えているということです。

クリニックでは対策として
▽体を冷やさないよう、外出の際は羽織れる服を持ち歩くことや
▽冷房の風を直接、体に受けないこと
▽入浴し、体をあたためることなどを挙げています。

東京などでは28日もまた季節外れの暑さとなる予報で、久手堅司院長は「ジェットコースターのような気温の変化となるため、今週から来週にかけては特に注意が必要だ」と話しています。

また、新型コロナやインフルエンザの感染状況を踏まえ、自律神経が乱れ、疲れやすい体調のときは感染症にもかかりやすくなるとして「季節の変わり目は特に無理をせず、体を大事にして過ごすことが重要だ」と呼びかけています。

季節外れの厳しい暑さ 商店街では対応に苦慮

季節外れの厳しい暑さが続く中、東京 世田谷区の商店街の洋服店などからは対応に苦慮している声も聞かれました。

世田谷区の「下高井戸商店街」にある洋服店では、例年より1週間から2週間程度遅く、26日に夏物の服から秋冬用に入れ替えたということです。

大谷英子店長は「9月に入っても夏物が売れていたので、いつまで引っ張ろうかというのは悩みました」と話していました。

一方、50年以上続き、行列もできるというたいやき店は
▽たいやきを焼く店内が暑くなりすぎることや
▽暑さで買い求める客が少なくなることから、毎年夏場は休業していて、ことしも7月から休業し、今月8日に営業を再開したということです。

しかし、ことしは営業再開後も暑い日が続いたため、売り上げが伸びなかったということです。

従業員の橋本ひろみさんは「再開してもことしはお客さんが来なかったです。30年以上務めていますが、初めてです。ようやく夕方は秋めいた風も吹いてきて、忙しくなってきたので、売り上げが良くなるといいなと思います」と話していました。