プロ野球 ロッテ場内アナウンス 谷保恵美さん 今季で引退

プロ野球・ロッテで33年間場内アナウンスを務め、特徴のある伸びやかな声で知られる谷保恵美さんが今シーズン限りでアナウンス業務を引退することが分かりました。

北海道出身の谷保さんは、1990年に当時のロッテオリオンズに球団職員として入社し、1991年から場内アナウンスを担当しました。

そして、昨シーズンは7月17日のソフトバンク戦で公式戦アナウンス通算2000試合を達成しました。

選手紹介での「サブロ~」や「佐々木、ろ~き~」など特徴のある伸びやかなアナウンスは、ロッテファンだけでなく広く野球ファンから人気を集めていました。

谷保さんは昨シーズン終了後に33年目となる今シーズン限りでの引退を決断していたということです。

谷保さんはNHKの取材に対し「昨シーズン2000試合出場を達成し、あと一年と決めていました。次の夢としては野球関連ではありませんが、ずっとやってみたいなと思っていたことがあるので、それを実現できるように頑張っていこうと思っています」とコメントしています。

谷保さんが場内アナウンスを担当してからロッテはレギュラーシーズンや日本シリーズでホームで優勝を決めた経験がなく、これまでの取材に「優勝でございます」とアナウンスするのが夢と語っています。

谷保さんは「最後までしっかりと大好きなZOZOマリンスタジアムで業務を遂行しマイクを置きたいと考えています。レギュラーシーズンだけでなくクライマックスシリーズ、そしてその先もありますので、最後まで私の声におつきあいいただければと思います」としています。

谷保さんは今シーズン最終戦までアナウンスをすると公式戦通算2100試合を達成する見込みですが、「最後は放送室の中から見守る形で静かに終わる方を選ばせていただきました」としていて、球団も本人の意向を尊重して引退のセレモニーなどは行わない予定だということです。