全米脚本家組合 27日にストライキ終了へ “暫定合意に達した”

アメリカの脚本家でつくる組合は、待遇の改善のほか、AI=人工知能によって業務が侵害されないことなどを求めてストライキを続けていましたが、製作会社側との交渉で暫定合意に達し、27日にストライキを終了すると発表しました。

これは、映画やテレビ番組などを手がける全米脚本家組合が、26日、旧ツイッター、Xへの投稿などで明らかにしました。

およそ1万1500人の脚本家が加盟している組合は、ことし5月2日から大規模なストライキを実施していましたが、交渉の結果、製作会社側と暫定合意に達したということです。

暫定合意では、製作会社側は、ネットフリックスなどの動画配信サービスの視聴が増加している実態を踏まえ、報酬を増やすことなど待遇を改善するほか、AIを使って原作を書き直さないなど、AIによって脚本家の業務を侵害しないことなどが盛り込まれました。

組合側は、要求がほぼ満たされたとしてストライキは27日に終了し、来月2日から行われる組合員による投票を経て、合意内容を認めるか最終的に決定する見通しです。

ハリウッドでは、アメリカの俳優でつくる労働組合も、ことし7月から報酬の引き上げなどを求めてストライキを継続していて、映画の製作の遅れや公開日の延期が相次いでいます。

今後は、俳優組合との交渉が焦点となりそうです。