不登校の子どもに鉄道テーマの新たな学びの場 鉄道会社が開校

神奈川県藤沢市で、鉄道会社が不登校の子どもに鉄道をテーマに学びを深めてもらう新たな場をつくりました。

「AOiスクール」と名付けられたこの学びの場は、不登校の子どもを支援しようと、小田急電鉄が藤沢市の善行駅に隣接する商業施設に9月5日から試験的に開校しました。

対象は、小学4年生から中学3年生までで、スタッフは、この取り組みを提案した不登校の経験がある現役の若手運転士や、不登校を経験した子どもがいる社員らが務めます。

カリキュラムはなく、子どもたちは路線図や専門誌など、鉄道に関する資料がそろった環境で、車両の仕組みや沿線のまちづくりなど、好きなテーマを学ぶことができます。

料金は、週1回3時間のコースで月額8000円で、小田急電鉄は来年8月末までを試験期間として事業性を見極めたうえで、本格的な開校を目指したいとしています。

この取り組みを提案した1人で、運転士の別所※タカ俊さんは「子どもたちが自分の好きなことを、とことん突き詰めてできるようにしたい」と話していました。

※タカは「暁」の右側。