【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(27日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる27日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ロシア メディアが黒海艦隊司令官の“インタビュー映像”公開

ロシア国防省系のメディアは27日、ソコロフ氏がメディアのインタビューに答えているとする映像を公開しました。

この中でソコロフ氏だとする人物は「黒海艦隊は自信をもって任務を遂行している」と述べていて、司令官が健在だとアピールするねらいがあるとみられます。

この映像がいつ、どこで撮影されたのかについては明らかにされていません。

一方、ウクライナ軍の特殊作戦部隊は26日、SNSで「入手可能な情報源によると、死者の中には司令官も含まれていた」と主張していて、ロシアにとって戦略的に重要な黒海艦隊のトップの生死を巡り双方の間で情報戦の様相を呈しています。

「黒海艦隊司令官が死亡」主張に対し ロシア“健在”強調

ウクライナ軍は、南部クリミアの軍港都市セバストポリにあるロシア海軍の黒海艦隊の司令部に対する今月22日の攻撃で、艦隊を率いる司令官を含む34人が死亡したと主張しています。

これに対してロシア国防省は26日、ショイグ国防相が軍の司令官などと開いた会議の映像を公開し、黒海艦隊のソコロフ司令官とみられる人物がオンラインで参加している様子が映し出されています。

映像は、いつ撮影されたのかはわかっていませんがロシアのメディアは「司令官は健在だ」と伝えています。

ウクライナ軍「情報を解明 多くの身元は特定されていない」

ロシア国防省が公開した映像についてウクライナ軍の特殊作戦部隊は、26日、SNSで「ロシア側は司令官が生存していると緊急に表明せざるを得なくなったものでわれわれは、この情報を解明している」と明らかにしました。

また「遺体の損傷が激しく、多くの身元は特定されていない」ともしています。

ウクライナのウメロフ国防相は26日、CNNの取材に対して、司令官の安否について「死亡したとすれば、誰にとっても朗報だ」としましたが、肯定も否定もしませんでした。

ウクライナ側がこのところ黒海艦隊への攻撃を強める中、そのトップの安否をめぐりウクライナ側とロシア側がそれぞれ異なる情報を発信していて真相は依然としてわかっていません。

戦車「エイブラムス」到着

領土奪還を目指すウクライナは南部ザポリージャ州などで反転攻勢を続けるなか、ゼレンスキー大統領が25日にアメリカが軍事支援として供与するとしていた主力戦車「エイブラムス」が到着したと明らかにしました。

これに対しロシア大統領府のペスコフ報道官は「エイブラムス戦車は非常に深刻な兵器だが他の兵器と同様にこの戦車も燃えることになる」とけん制しました。