維新 前川清成衆院議員が議員辞職の意向表明

公職選挙法違反の罪に問われている日本維新の会の前川清成衆議院議員が26日、地元の奈良市で記者会見し、「私が裁判を抱えているため、党の選挙の準備が遅れることはあってはならず、いったん身を引きたい」と述べ、議員を辞職する意向を明らかにしました。

日本維新の会の衆議院議員、前川清成被告は、おととしの衆議院選挙の公示前に、投票を呼びかける文書を不特定多数の有権者に送ったとして、公職選挙法違反の罪に問われ、2審の大阪高等裁判所はことし7月、1審に続いて、罰金30万円の有罪判決を言い渡しました。

前川議員は判決を不服として最高裁判所に上告しています。

前川議員は26日、地元の奈良市で記者会見し、「判決は到底容認できないが、この秋で衆議院議員の任期が折り返しを過ぎることになり、いつ衆議院の解散があってもおかしくない状況だ」と述べました。

そのうえで、「私が裁判を抱えているため、前の選挙で重複立候補した奈良1区での党の選挙の準備が遅れることはあってはならず、いったん身を引きたい」と述べ、議員を辞職する意向を明らかにしました。

前川議員は60歳。

弁護士で、参議院議員を2期務めたあと、おととしの衆議院選挙に日本維新の会から立候補し、比例代表近畿ブロックで当選しました。