吉田屋の弁当で体調不良 新たに124人が食中毒と確認 計394人に

青森県八戸市の駅弁メーカー「吉田屋」の弁当を食べた人が相次いで体調不良を訴えた問題で、新たに124人が食中毒と確認され、これまでに食中毒と確認された人は26の都道県で合わせて394人となりました。

青森県八戸市の駅弁メーカー「吉田屋」の弁当を食べた人が下痢やおう吐などの体調不良を訴えた問題で、八戸市保健所は今月23日、弁当が原因の食中毒と断定し、「吉田屋」を営業禁止処分にしました。

八戸市保健所は26日の記者会見で、25日までに全国各地の保健所から新たに124人が食中毒と確認されたと連絡があったと明らかにしました。

その結果、これまでに食中毒と確認された人は、患者数の多い順に、静岡で100人、福島と東京で43人、埼玉で39人など、北は北海道、南は熊本まで26の都道県で合わせて394人にのぼります。

また、26日現在、このうち10人の入院が確認されましたが、重症者はおらず、うち9人はすでに退院していて、残りの1人も27日、退院する予定だということです。

八戸市保健所の石井敦子副所長兼衛生課長は「なぜ起こったかという原因についてはまだわからないので、原因やどうすれば防げたのかを吉田屋とともに調査していきたい」と話していました。

また、八戸市保健所は26日、吉田屋に改めて立ち入り調査を実施し、製造工程についてヒアリングを行ったということです。

25日現在で食中毒患者が確認された都道県

今回の弁当が原因の食中毒の患者は、
▽北海道で10人、▽青森県で5人、▽岩手県で4人、▽宮城県で25人、▽山形県で1人、▽福島県で43人、▽茨城県で6人、▽栃木県で1人、▽埼玉県で39人、▽千葉県で15人、▽東京都で43人、▽神奈川県で13人、▽静岡県で100人、▽愛知県で2人、
▽三重県で1人、▽兵庫県で5人、▽島根県で12人、▽岡山県で2人、▽広島県で8人、▽山口県で6人、▽徳島県で2人、▽香川県で1人、▽福岡県で27人、▽佐賀県で9人、▽熊本県で11人、▽大分県で3人の合わせて394人となりました。