闇バイト集団など「匿名・流動型犯罪グループ」の取締りを指示

警察当局は、「闇バイト」などを実行犯に、特殊詐欺や強盗を繰り返す集団を『匿名・流動型犯罪グループ』と位置づけ、捜査体制を強化しています。

26日、全国の捜査幹部が集まった会議で警察庁の露木康浩長官が、あらゆる法令を駆使してグループを取締り、首謀者や指示役の検挙につなげるよう指示しました。

26日午後、都内で開かれた会議には全国の警察の捜査幹部など、300人余りが出席しました。

この中で露木長官は、闇バイトなどを実行犯にした特殊詐欺や、繁華街で白昼堂々行われる強盗など、犯罪情勢が「これまで想定できないような態様にまで拡大している」としたうえで、「多様で変化するグループの実態を解明し、あらゆる刑罰法令を駆使した戦略的な取締りを行うことが重要だ」と述べました。

警察当局はSNSなど、緩やかな結び付きで離合集散を繰り返しながら犯罪に及ぶ集団を、ことし、『匿名・流動型犯罪グループ』と新たに位置づけ、捜査体制を強化しています。

露木長官はこうした犯罪グループの資金の流れを追跡することで首謀者の捜査につなげること、海外に潜伏する指示役などを検挙するため、警察庁を通じ、外国の捜査機関とも積極的に連携を図ることなどを指示しました。