韓国大統領「核使用なら北の政権終わらせる」日米韓協力を強調

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は軍の創設75年を記念する式典で「北が核を使用する場合、韓米同盟の圧倒的対応を通じて北の政権を終わらせる」と演説した上で、日米韓3か国の安全保障協力が北朝鮮に対する抑止力を高めると強調しました。

韓国では10月1日が75回目となる軍の創設記念日「国軍の日」で、これを前に26日、ソウル近郊の軍用空港で式典が開かれました。

このなかでユン・ソンニョル大統領が演説し「北は核・ミサイル能力を高度化して核使用の脅しをしている。韓国の国民に対する実際の脅威であり、世界平和への重大な挑戦だ」と述べました。

そして「北が核を使用する場合、韓米同盟の圧倒的な対応を通じて北の政権を終わらせる」として、北朝鮮に断固として臨む姿勢を示しました。

その上で、8月にアメリカで行われた日米韓3か国の首脳会談に言及し「キャンプ・デービッドの韓米日の協力体系は北の核に対する抑止力をさらに強化するだろう」と強調しました。

会場ではこのあと、戦車や自走砲のほか、長距離地対空ミサイルなどの兵器が登場して軍事力を誇示し、26日午後には10年ぶりにソウル中心部の市街地で大規模な軍事パレードも行われます。