日産 2030年までに欧州で販売の全新型車をEVに

エンジン車への規制が進んでいるヨーロッパで、日産自動車は2030年までに投入する新型車全てをEV=電気自動車とすると発表しました。

日産は25日、2030年までにヨーロッパで投入する新型車をすべてEVにすると発表しました。

日産はこれまでヨーロッパでのEVを含む「電動車」の販売比率を2026年度に98%にし、このうちの78%をEVにするとしていましたが、新たな目標を掲げたかたちです。

日産が世界各地で販売した100万台以上のEVのうち3分の1はヨーロッパで販売されたということで、発表では「再生可能エネルギーを動力源とするEVは、カーボンニュートラルを実現する重要な鍵となる」などとしています。

一方、ヨーロッパでは、エンジン車への厳しい規制を見直す動きが相次いでいて、EU=ヨーロッパ連合がハイブリッド車を含むエンジン車の新車販売について合成燃料を使うことを条件に2035年以降も継続できるよう方針を転換したほか、イギリスもガソリン車などの新車販売を禁止する期限を2030年から2035年に先送りしました。

日産としてはEVシフトを前倒しして進めることで、ヨーロッパでのシェアの拡大を目指すねらいがあるものとみられます。