【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(26日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる26日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

“ロシア軍が組織的に拷問 ウクライナ南部などで” 国連調査委

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの人権状況について、国連の調査委員会は、ロシア軍による占領が続く南部の地域などで拷問が組織的に行われていたと報告しました。

「ロシア海軍の黒海艦隊 司令官死亡」ウクライナ軍主張

ウクライナ軍の特殊作戦部隊は、南部クリミアの軍港都市セバストポリにあるロシア海軍の黒海艦隊の司令部を狙って今月行った一連の攻撃について、25日、SNSで、「黒海艦隊の司令官を含む34人の幹部が死亡した」と主張しました。

ウクライナの複数のメディアはこの司令官について、去年、プーチン大統領によって任命された人物だという見方を伝えています。

一方、ロシア側の地元メディアはロシア国防省など複数の関係者の話として、「黒海艦隊の司令官は当時、施設にいなかった。偽の情報だ」などとして、司令官が死亡したとする主張を否定的に伝えています。

ロシアの黒海艦隊が駐留し、戦略的にも重要な拠点であるクリミアには、今月、ウクライナ軍による攻撃が相次いでいて、反転攻勢を進めるウクライナ側は今後もクリミアにある軍事施設への攻撃を強めていく構えを見せています。

米シンクタンク「ロシア黒海艦隊の指揮統制に大きな混乱」指摘

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は25日、司令官死亡の確証はまだないとしつつも、「死亡が報告されれば、ロシア黒海艦隊の指揮統制に大きな混乱を引き起こすだろう」と指摘しています。

英国防省「ウクライナ軍の攻撃はロシアに反動的姿勢を強いる」

一方、イギリス国防省は26日、ロシア黒海艦隊への攻撃が激しくなっているとしたうえで、「司令部への攻撃による物理的な損傷は大きいが、局所的だ。黒海艦隊は巡航ミサイルによる攻撃や警戒監視といった中核となる任務の遂行能力を維持している」と指摘しました。

そのうえで、「ウクライナ軍の攻撃はロシアに反動的な姿勢を強いることになりそうだ」として、一連の攻撃に対するロシアによる報復も懸念されるとの見方を示しています。

主力戦車「エイブラムス」がウクライナに到着

ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、アメリカが軍事支援として供与するとしていた主力戦車「エイブラムス」がウクライナに到着したとSNSへの投稿で明らかにしました。

このなかでゼレンスキー大統領は、「エイブラムスはすでにウクライナにあり、私たちの部隊を強化するための準備を進めている。合意を果たしてくれた友好国に感謝している」と謝意を示しました。

アメリカ陸軍は「エイブラムス」について、高い攻撃能力に加え、機動力もすぐれているとしていて、アメリカのバイデン政権はことし1月、ウクライナに対し、31両の「エイブラムス」を供与すると発表していました。

“無人機による攻撃 ロシア軍の戦力に打撃を与える上で重要”

ロシア国内の軍用飛行場などへの無人機による攻撃が相次いでいることについてウクライナの軍事専門家は、ロシア軍が国内にあった防空システムを前線に移したことで攻撃できるようになったと分析し、一連の攻撃がロシア軍の戦力に打撃を与える上で重要だとしています。

ウクライナの軍事専門家のムシエンコ氏は今月はじめ、NHKの取材に対して、ロシアにある軍用飛行場などに無人機による攻撃が相次いでいることについて、「ロシアの航空機に打撃を与え、空軍の戦力を弱めるのがねらいだ」と述べ、ロシア軍の戦力に打撃を与える上で重要だとしています。

その上で、「ロシアが占領したクリミアや南部ヘルソン州、東部ドネツク州などにロシア西部から多くの防空システムを移したことで、ウクライナ側は攻撃できるようになった」と分析しています。

一方、ムシエンコ氏はロシア国内への攻撃について、「ロシアの当局や市民に圧力をかける心理的な目標がある。ロシアはウクライナに対し侵攻を始めた。その結果がみずからのもとに戻ってきているのだ」と指摘しました。