“北朝鮮が25日から外国人の入国を許可” 中国中央テレビ報道

新型コロナウイルスの感染拡大のあと、厳しく制限されてきた北朝鮮への入国をめぐり、中国の国営テレビは、北朝鮮が25日から外国人の入国を許可したと伝えました。

これは、国営の中国中央テレビが北朝鮮当局の情報として25日伝えたもので、入国後には、2日間の隔離が義務づけられるとしています。

北朝鮮は、新型コロナの感染対策として2020年1月に国境管理を厳しくしましたが、国境を越えた人の往来を段階的に再開していて、中国で開かれているアジア大会には、200人近い選手団を派遣しています。

これに先立ち、今月21日には、ピョンヤンに駐在する中国の大使が北朝鮮の観光当局の幹部と会談し、両国の間の人の往来を早期に正常化することに期待感を示していました。

また、北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が今月、4年ぶりに訪問したロシアとの間でも経済協力を拡大する方針を強調しています。

北朝鮮としては、後ろ盾の中ロ両国を中心に外国との人の往来を活発化させることで、長引く経済制裁などで打撃を受ける経済の立て直しや、外貨の獲得を図るねらいがあるとみられます。