函館市は高級品として知られる「真昆布」の産地ですが、市によりますと、夏場に水揚げされた真昆布に「ヒドロゾア」と呼ばれるクラゲやイソギンチャクの仲間の海洋生物が付着していると訴える声が漁業者から寄せられているということです。

函館特産「真昆布」の品質落ちる 猛暑で海水温上昇が影響か
北海道函館市ではこの夏、特産の「真昆布」の品質が落ちてしまったなどと訴える声が漁業者からあがっています。
市は、猛暑で海水温が高かったことが影響したのではないかとみて各漁協への聞き取りなどを進めることにしています。


市などによりますと、「ヒドロゾア」が付着したコンブを食べても健康に問題はないということですが、見た目が悪くなることから、付着した部分を切り落として廃棄するため出荷量が減るほか、取り除く作業に時間がかかり、出荷が例年より1か月ほど遅れているということです。

真昆布の養殖を50年以上行っている吉田徹朗さんは「ここまでの被害は初めてだ。毎年続けば養殖をやれなくなる」と話しています。
市は、猛暑で海水温が高かったことが影響したのではないかとみて今後、各漁協への聞き取りなどを進めることにしています。