広島 芸備線「呑み鉄鈍行ちどり足号」沿線の酒を車内で味わう

広島県内を走るJR芸備線の貸し切り列車に乗りながら沿線にある酒蔵でつくられるお酒を味わうイベントが開かれました。

このイベントは、芸備線や地域の魅力を知ってもらおうと市民グループが企画し、参加したおよそ70人が「呑み鉄鈍行ちどり足号」と名付けられた2両編成の貸し切り列車に乗り込みました。

列車は三次市の三次駅と庄原市の備後落合駅の区間を往復し、沿線などにある4つの酒造会社の担当者がそれぞれの酒蔵自慢の日本酒やどぶろくを提供しました。

参加者たちはお酒を飲みながら、車窓を流れる古い町並みや田園風景を楽しんでいました。

折り返しとなる備後落合駅では駅構内のガイドが行われたほか、地元の人たちが手作りしたちらし寿司や車内で味わった日本酒も販売され、参加者たちは次々と買い求めていました。

参加した女性は「景色を見ながらいい雰囲気でお酒を楽しみました。鉄道は人との交流があるし雰囲気も感じられて最高だなと思います」と話していました。

イベントを企画した「芸備線魅力創造プロジェクト」の横川修代表は「ゆっくり走る列車で流れる景色を眺めながらちびちびお酒を呑むのがおつなのではないかと思って企画しました。景色や旅の魅力を感じてぜひまた乗ってもらいたい」と話していました。