給食提供停止「ホーユー」に破産手続きの開始決定

全国各地で学校の給食や寮などの食事が提供されなくなった問題で、食事を提供していた広島市の会社「ホーユー」が広島地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。

負債総額は16億8000万円に上るということです。

広島地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたのは、広島市中区に本社がある「ホーユー」です。

「ホーユー」は、学校の給食や学生寮、官公庁の食堂の業務などを手がけてきましたが、今月に入ってから全国各地の施設で提供ができなくなっていました。

破産管財人の弁護士によりますと新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少したほか、食材の値上がりや人件費の増加に伴い、経営が行き詰まったことが原因だということで、負債総額はおよそ16億8000万円に上るということです。

破産管財人の弁護士は「食堂や給食業務で使われていた備品の処分については、関係先と協議してなるべく早期に適切に対応していく。ただ、関係先が多数なので相当な時間がかかるうえ、ホーユーが委託先に持ち込んだ備品などの撤去に必要な費用については、ホーユーがどの程度負担出来るのかは現時点では明らかではない」としています。