“牛目線”動画で仕事や魅力を紹介 公務員の獣医師募集 宮崎県

家畜伝染病の予防などを担う公務員の獣医師のなり手が不足しています。
畜産が盛んな宮崎県は、獣医師の仕事や魅力を紹介しようと、牛の目線で撮影されたユニークなPR動画を制作し、職員を募集しています。

この動画は、宮崎県が公務員の獣医師の仕事を知ってもらおうと、今月からホームページに公開しました。

動画には牛の目線で撮影された映像が随所に登場し、県の家畜保健衛生所に勤務する獣医師を取り上げた場面では、伝染病の予防のため畜産農家のもとを訪れて衛生管理の状況を確認する様子が紹介されています。

また、食肉衛生検査所では、獣医師の職員が牛の内臓や枝肉の状態を見て安全性を検査する仕事ぶりが紹介されています。

県によりますと、近年はペットブームなどで多くの獣医師が動物病院に就職することから、去年春に全国の獣医系の大学を卒業した1004人のうち都道府県の公務員になったのは80人にとどまりました。

宮崎県でも昨年度、獣医師の職員を12人募集したものの、採用できたのは、わずか5人だったということです。

宮崎県は来月15日、新卒者向けに公務員の獣医師の採用試験を行う予定です。

県家畜防疫対策課の日高薫技師は「公務員の獣医師は多くの人の生活に関わる仕事です。畜産が盛んな宮崎で、ぜひ獣医師として働いてほしい」と話していました。