株価 値上がり 半導体など先週売られた銘柄に買い戻しの動き

週明けの25日の東京株式市場、株価は値上がりしました。

▽日経平均株価、25日の終値は、先週末の終値より276円21銭高い3万2678円62銭
▽東証株価指数=トピックスは、9.23上がって2385.50
▽1日の出来高は12億6935万株でした。

日経平均株価は、先週、4営業日続けて下落し、この間、1100円あまり値下がりした反動もあって、25日は、小売りや食品、半導体など先週売られた銘柄を中心に買い戻す動きが出ました。

また、3月期決算の企業で、株主が9月の中間配当を受けとる権利を得られる売買の最終日を27日に控え、市場では、配当ねらいで株を買う個人投資家の動きもあったと見られています。

25日は夕方、日銀の植田総裁が大阪市内で記者会見を行う予定です。
先週、22日の金融政策決定会合のあとにも会見を行っていますが、日銀による今の大規模な金融緩和策の運営などについて新たな発言があれば、為替をはじめ金融市場に影響を及ぼす可能性もあり、市場の関心が集まっています。

円相場値下がり 去年11月以来の円安水準

週明けの25日の東京外国為替市場は、日米の金融政策の方向性の違いが意識され、円を売ってドルを買う動きが出て、円相場は一時、1ドル=148円台半ばまで値下がりし、去年11月以来の円安水準となりました。

午後5時時点の円相場は先週末と比べて17銭、円安ドル高の1ドル=148円43銭から45銭でした。

また、ユーロに対しては先週末と比べて、5銭、円安ユーロ高の1ユーロ=157円91銭から95銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0638から39ドルでした。

市場関係者は「先週、日米で開かれた金融政策を決める会合を受け、アメリカの金融引き締めが長期化するという観測が広がる一方、日銀が大規模な金融緩和策の維持を決めたことなどから、日米の金利差の拡大が意識された。このため円を売ってより利回りが見込めるドルを買う動きが出て、日本時間の夕方には去年11月以来の水準となる1ドル=148円50銭台まで円安ドル高が進んだ」と話しています。