男声コーラスグループ「ダークダックス」 遠山一さん死去 93歳

男声コーラスグループの草分け「ダークダックス」のメンバーで、「ゾウさん」の愛称で親しまれた遠山一さんが、慢性心不全と老衰のため9月、亡くなりました。93歳でした。

遠山一さんは東京生まれで、1951年に大学の仲間と結成した4人組の男声コーラスグループ、「ダークダックス」で低音のバスを担当し、「ゾウさん」の愛称で親しまれました。

1956年にロシア民謡の「ともしび」で注目されると、幅広いレパートリーと美しいハーモニーが支持を集め、その後も「銀色の道」などのヒット曲で男声コーラスグループの草分けとして活躍しました。

NHKの紅白歌合戦に15回出場したほか、1993年にはグループとして紫綬褒章を受章しています。

「ダークダックス」は、2011年に「パクさん」の愛称で知られた高見澤宏さんが、2016年には「ゲタさん」の喜早哲さんと、「マンガさん」の佐々木行さんが亡くなりました。

所属事務所によりますと、遠山さんはことし4月までイベントなどで歌っていたということですが、ことし7月に体調を崩し、9月22日、慢性心不全と老衰のため、都内の病院で亡くなったということです。

93歳でした。