秋場所優勝の貴景勝 “全く諦めてはいなかった” 一夜明け会見

大相撲秋場所で4回目の優勝を逆転で果たした大関 貴景勝が、千秋楽から一夜明けて記者会見し「優勝は全然考えていなかったが、全く諦めてはいなかった」と振り返りました。

貴景勝は秋場所千秋楽の24日、単独トップに立っていた21歳の平幕 熱海富士が敗れて11勝4敗で並び、その後の優勝決定戦を制してことしの初場所以来となる4回目の優勝を果たしました。

千秋楽から一夜明け、25日は東京 両国の国技館で記者会見し「4敗していたので優勝は全然考えていなかったが全く諦めてはなかった。集中してやるしかないと考えていた」と振り返りました。

両ひざのけがで休場した先場所は3人の関脇が大関昇進に挑む姿をテレビで見ていたということで「人生をかけて戦っていてキラキラしていたし、純粋にかっこいいと思った。いい発奮材料になり、秋場所で必ず復帰して成績を残したいと思った」と話しました。

そして、中日8日目までに3敗を喫したものの、その後、逆転優勝につなげたことについては「本場所独特の感覚になじみだしてくれたので後半戦はいい緊張感で臨むことができた」と分析しました。

また、子どものころからの夢である横綱昇進に向けては「夢を見させてもらっては砕かれての連続だが、気持ちを奮い立たせてやるだけだ。皆さんに認められて上がれる地位なので一生懸命やることしかできない」と意欲を示しました。