大相撲秋場所 一山本が2回目の十両優勝 大奄美に勝ち2敗守る

大相撲秋場所の十両は、幕内経験者の一山本が13勝2敗の成績で2回目の優勝を果たしました。

秋場所の十両は14日目を終えた時点で放駒部屋の一山本と二所ノ関部屋の新十両、大の里が2敗で並んでいました。そして千秋楽の24日、先に取組があった一山本は大奄美に押し出しで勝って2敗を守りました。

一方の大の里が狼雅との一番で敗れて3敗となったため、一山本がおととしの九州場所以来2回目の十両優勝を果たしました。

一山本は北海道岩内町出身の29歳。北海道の福島町役場での勤務を経て平成29年初場所で初土俵を踏み、社会人出身力士として話題を集めました。

力強い突き押しを持ち味に、令和元年の名古屋場所で新十両、おととしの名古屋場所で新入幕を果たしました。その後は幕内と十両を行き来し、ことしの夏場所では4勝11敗と負け越して十両に番付を下げました。先場所はけがで途中休場したものの、今場所は序盤から厳しい突き押しで白星を重ね、10日目には優勝を争った大の里に勝っていました。

一山本は「師匠からは攻めるように話をされた。しっかり勝つことができてよかった」と話していました。