処理水放出1か月 ふるさと納税の寄付件数が増加 福島 いわき

福島県いわき市では、先月22日に、東京電力福島第一原発にたまる処理水を薄めて海へ流す作業の開始が決まった直後から、「ふるさと納税」の寄付の申し込みが増えていて1日あたりの寄付の件数は放出開始日が決定する前の10倍以上となっています。

福島県いわき市によりますと先月21日までのふるさと納税の寄付の申し込み件数は1日あたりの平均で40件でしたが、政府が処理水の放出開始を決定した先月22日から増え始めたということです。

市によりますと先月22日から今月21日までの寄付の申し込みの件数は平均で430件と、1か月前の10倍以上に増えたということです。

また、1日あたりの寄付額も先月22日から今月21日までの1か月間の平均でおよそ760万円と以前の8倍以上だったということです。

返礼品は「常磐もの」と呼ばれる地元の海産物の加工品が人気だということで、市は、全国から福島の漁業を応援する動きが広がっているとしています。

いわき市創生推進課の小島誠一課長は、「数多くの申し込みが続いていることにとても驚いています。この機運が長く続いてくれればうれしいです」と話していました。