DeNA藤田一也「ベイスターズのユニフォーム着て引退でき幸せ」

今シーズンかぎりで現役を引退するプロ野球・DeNAの藤田一也選手が記者会見し、「苦しい野球人生だったが、ベイスターズのユニフォームを着て引退できて幸せだ」と振り返りました。

チーム最年長、41歳の藤田選手は、2005年にDeNAの前身の横浜に入団し、2012年のシーズン途中に楽天にトレードで移籍しました。

移籍翌年にはセカンドのレギュラーに定着し、楽天の球団史上初めてのリーグ優勝と日本一に大きく貢献し、持ち味の堅実な守備でゴールデン・グラブ賞に3回、ベストナインにも2回選ばれました。

昨シーズン、10年ぶりにDeNAに復帰しましたが、今シーズンは16試合の出場にとどまっていて21日、今シーズンかぎりで現役を引退することが発表されました。

藤田選手は22日、横浜市の球団事務所で記者会見し「自分の持ち味の守備で思うようなプレーができなくなり、『引退だな』と思った」と引退の理由を語りました。

19年間の現役生活については、「苦しい野球人生だった。ベイスターズで思うような成績を残せずトレードになったことは本当に悔しかったが、最後このユニフォームを着て引退できるのは本当に幸せだ」と涙を流しながら振り返りました。

また、「楽天で優勝、日本一を経験させてもらった。楽天でのプレーや仙台での生活は野球選手として自分を成長させてくれたので、チームやファンの皆さんには本当に感謝している」と古巣への思いを話しました。